
プロアマ合同の野球規則委員会が11日、東京都内で開かれました。ルールブックを改訂し、メジャーでも採用された投球せずに敬遠四球にできる「申告敬遠制」の採用が決定しました。このルールは今季から適用する方針です。
ちなみに敬遠する場合は、守備側の監督が球審に意思表示すれば、1球も投げずに打者を一塁に歩かすことができます。カウントが不利になってからの意思表示も可能で、申告せずに従来通りにボールを4球投げることも可能となっています。
そして合わせて今季から投球動作で「2段モーション」を反則投球とする日本独自の項目が削除されます。
昨季は西武・菊池雄星投手が2試合で計3度反則投球とされ、物議を醸していました。
ちなみに、「2段モーション」が認められたわけではなく、ひどい場合は注意されるものの罰則はありません。昨季と同じ程度の動きならば反則投球ではなく、国際基準に合わせたものになっています。
本記事では、この二段モーションについて説明すると共にダメだった理由や、今回の削除で影響が出そうな投手についてもご紹介していきます。
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二段モーションとは|動画やダメだった理由について…
二段モーションとは、投球動作に入る際に一度動作を止めたり動きを変え、段階を踏んで動作を行う事を呼びます。
国際ルールでは投球時の一時停止や変更は全て「ボーク」となり、禁止されています。
2006年に野球の国際化を考えあいまいだった部分のルールの規制を厳格にしようという波の中で、投球モーションによって打者が惑わされないようにする為に厳しく規制されました。
当時その規制でフォーム変更を余儀なくされた投手はエース級だけでも多数いました。
- 三浦大輔(横浜ベイスターズ)
- 藤川球児(阪神タイガース)
- 岩隈久志(東北楽天ゴールデンイーグルス)
- 渡辺俊介(千葉ロッテマリーンズ)
- 松坂大輔(当時西武ライオンズ)
- 斉藤和巳(福岡ソフトバンクホークス)
2018年2段モーション投手一覧
2段モーションはどこからどこまでといった分かりやすい例がありません。今回の削除も国際基準に合わせる方向となっている為、今季投球フォームがどこからどこまで変化し許容されていくのかはシーズン開始後となります。
中でも昨季まで2段モーションを疑われ、今季の解禁で注目されるであろう影響がありそうな投手をご紹介していきます!
- 菊池雄星(西武ライオンズ)
- 小川泰弘(ヤクルトスワローズ)
- 涌井秀章(千葉ロッテマリーンズ※現在来季所属先未定)
- 中田賢一(ソフトバンクホークス)
- 加藤貴之(日本ハムファイターズ)
- 高梨雄平(楽天イーグルス)
関連リンク
最後に
なぜ今回このタイミングでの二段モーション禁止の項目が削除されたのかは、やはり昨季の菊池雄星投手の不可解な判定の影響だと思われます。
これによって上記で紹介した2段モーションを疑われていた投手一同は、比較的ノビノビと今季投球できるかもしれませんね!
個人的に大好きだったのは二段モーション時代の岩隈投手の投球フォーム!国際化にかこつけて禁止になった二段モーションですが、アテネオリンピックでボークを取られていなかった岩隈投手や三浦投手にとっては本当に寝耳に水だったでしょう…
今季からは2段モーション解禁となりますが、国際基準に合わせてとのことになっています。この影響がどれ程出るのか楽しみですね…!